TOPページへ
よもぎさんの薬膳的食生活
・・・・・・・・・・・・・・
薬味の効能
冷や奴にはねぎやしょうが、刺身にはわさびやしそがつきものですよね。
他にも薬味として使われる野菜はいろいろあります。
薬味とはその名の通り薬の役目を果たすもので、体を温めたり、解毒や食欲増進作用など効能はさまざま。
用途にあわせて使い分けていた昔の人はえらいですね。
・・・・・・・・・・・・・・ しょうが ・・・・・・・・・・・・・・
さわやかな香りとピリッとした辛味が特徴ですが、この香りと辛味が血管の循環をよくしたり、発汗作用を促して体を温めます。
そのため、風邪の症状である鼻詰まりやせき、たん、寒気などに効きます。
また、殺菌作用があるので食中毒を防いだり、下痢や二日酔いにも効果があります。
・・・・・・・・・・・・・・ にんにく ・・・・・・・・・・・・・・
特有の強い香りはアリシンという物質によるものです。
薬効は高く、胃腸を温め、疲れをやわらげます。
殺菌、解毒、整腸、強壮剤としても効果が高いのですが、食べ過ぎは禁物。
薬効が強いという事はそれだけ刺激も強いので、胃腸の弱い人には逆効果になりかねません。
・・・・・・・・・・・・・・・ ねぎ ・・・・・・・・・・・・・・・
血行をよくし、体を温めるので、発汗を促し熱を下げる効果があります。
また、含まれている精油が気管支の粘膜を適度に刺激するので、鼻詰まりを解消したり、たんの切れをよくします。
さらに、食欲増進効果や利尿作用によるむくみの改善、殺菌作用による食中毒の予防にも。
手足の冷えをとったり、体の抵抗力を高める働きがあるので、風邪予防に最適です。
・・・・・・・・・・・・・・ しそ ・・・・・・・・・・・・・・・
中国原産のしそは、昔は食中毒の解毒やせき止めの薬として使われていたそうです。
特有の香りは、しそ油の主成分であるペリラアルデヒドによるもので、強い防腐力があります。
そのため魚介類を生で食べる時に薬味として使われる事が多いようです。
また、発汗作用による解熱効果や、胃腸の働きを整える効果もあるので、風邪の初期症状の改善にも役立ちます。
・・・・・・・・・・・・・・ わさび ・・・・・・・・・・・・・・
強い辛味はシリグニンという成分で、抗菌作用に優れています。
すりおろすて長時間置くと辛味成分が揮発してしまうので、その都度すりおろすのが効果的にとるコツです。
食用増進を促す他、外用薬として神経痛やリウマチに使われる事もあるそうです。
・・・・・・・・・・・・・ らっきょう ・・・・・・・・・・・・・
硫化アリルがビタミンB1の吸収を助けます。
体を温め、下痢や嘔吐を止める働きがありますが、胃の粘膜を刺激するので、食べ過ぎはよくありません。
・・・・・・・・・・・・・・ 唐辛子 ・・・・・・・・・・・・・・
辛味は皮に含まれるカプサイシンによるものです。
皮膚の粘膜を刺激して血管を拡張する作用があるので、体を温める効果が非常に高いです。
また、消化液の分泌を促進するので、食欲増進効果もあります。
刺激が強いので、胃が弱い人はあまりとり過ぎないほうがいいようです。