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よもぎさん
アトピー克服ものがたり
アトピー&ダイエット遍歴
●牛乳大好き幼稚園児
一日に1リットル近く飲んでしまうため、当然太っていた。

●小学2年でアトピー発症
首、わきの下、ひじやひざの裏に湿疹ができ、皮膚科を受診。当時はまだアトピーという呼び名ではなかったが、とりあえず紫外線照射とステロイドの塗り薬による治療が始まる。食べる事が好き(特に油の多い食事)で、太り続ける。

●小学3年でステロイド中毒が始まる
湿疹がひどくなり、かきむしるのでジュクジュクした汁がでるほど悪化。ステロイドが効かなくなり、使う量が増えていく。
小学4年-皮膚の表面が象のようにごわごわした状態になり、手の指の関節が切れて血がにじんでいた。人目を気にするようになり、包帯を巻いて隠していた。

●小学5年で初めてのダイエットに失敗
太り過ぎを気にして、ひそかにダイエットを決意。植物油は太らないという本を頼りにごはんを一切絶ち、油の多いおかずはかり食べていた。にきびができ、湿疹はますますひどくなる。唇がガサガサに荒れるので、リップクリームを大量消費。
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●食べるの大好き中学時代
湿疹があたりまえの状態になり、あまり悩まなくなる。ステロイドの量は異常に増えていたが、他に考える事が山ほどあったので習慣として受け止めていた。自己流ダイエットは効果のなさにがっかりし、断念。日々のストレスを食べる事で解消していた。

●高校1年で鈴木式ダイエットに開眼
母がテレビで鈴木式ダイエットを知り、2人で相談。ついでに自然食にも目覚め、無添加、無農薬の食材を捜しまわる。ごはんをしっかり食べて油は絶つという、以前とは正反対の方法だったが、これが大成功。ひと月で4キロ、ふた月で8キロ痩せた。これには驚いたが、湿疹も症状が軽くなり、薬を使わなくても我慢できる期間が多くなったのにはもっとビックリ。食生活の大切さを身を持って知る。

●高校2年で年間12キロの減量に成功!
途中、何回も停滞期間があったが、くじけず結局1年で12キロの減量に成功。湿疹はずいぶんよくなっていたが、完治はせず。ステロイドを使い続ける事への罪悪感は全くなかった。
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●コスメおたくで肌はボロボロの社会人1年目
化粧品にハマる。メイクの技術ではなく、化粧品を見るのが好きで、雑誌やテレビCMで新製品が出ると買っていた。それらは全てといっていいほど肌に合わず、顔にはしみや吹き出物が増える一方。さらに同じメーカーから出ているシャンプーや石鹸も使っていたので、髪は細く抜け毛も多くなり、治まっていたからだの湿疹も復活。

それでも悪いのは自分で、今度こそ大丈夫と懲りずに買い続けていた。冷静になれば、事の異常さに気が付きそうなものだが、その頃はあまりにも知識がなかった。

●バブル絶頂、体調は最悪
仕事にも慣れ、アフターファイブの付き合いが楽しくて仕方がなかった社会人2、3年目。世の中はまさにバブル絶頂期。お金はたくさん使ったけど、あれはあれで楽しかった。ただ、体調は最悪。外食続きと化粧品狂いでからだの中も外もボロボロ状態。

生理不順で婦人科を受診。無排卵なので結婚して子どもが欲しくなったらホルモン治療をした方がいいと言われショックを受ける。

●天職と思ったのもつかの間、まさかの退職
最初の職場は銀行だった。人間関係はとても良く、神経を使う仕事も何とかこなせるようになった3年目の終わり、突然の外回りの辞令。ちょうど男女雇用機会均等法施行の頃、男性だけの部署はまずいという事だったらしい。せめて内勤業務を一通り勉強してからという希望も叶わず。慢性の胃炎に悩まされていた事もあって退職の道を選ぶ。

次の仕事は異動のない会社がいいと思い、製造業の経理事務。アットホームな雰囲気で、いい人ばかりだった。ただ、唯一直属の上司と折り合いが悪く、仕事をさせてもらえなかった。精神的苦痛から3キロ痩せる。湿疹はあいかわらず一進一退。

●ストレス減らして自信回復
3度目の正直で、できればずっと働いていたいと思うほど居心地のいい会社に巡り会う。仕事は営業事務。同時に3人採用、しかも事務所の女の子の中で最年長という事もあって余裕しゃくしゃく。人から認められる喜びを知り、今までやってきた事は決して無駄ではなかったと自信を持つ。ストレスからのドカ食いがなくなり2キロ減。

心にゆとりができ、アトピーに関する本を読みあさる。
化粧品の成分の恐さを知り始め、持っていた大量の化粧品を処分。自分なりにいいと思う自然派化粧品をいろいろ試すが、どれも肌に合わず。しかも自然といいながらパラベンなどの保存料を使っていたりするメーカーが多く、何を信じればいいのか分からなくなった。

ステロイドについても恐ろしさは分かったが、使わずに治す民間療法もうさん臭いものが多く、途方に暮れる。
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●マタニティブルー&主婦湿疹
結婚退職し、専業主婦に。
数カ月後、妊娠判明。子どもはできないと言われていたので嬉しかったがつわりがひどく、食べては吐くの繰り返し。栄養のバランスなどとても考えられず、メチャクチャな食生活が出産まで続く。

匂いに敏感になり、化粧するとよけいに吐き気がするのでノーメイクで過ごす。紫外線対策を何もしていなかったのでシミが目立つようになってしまった。

洗剤を使った炊事、洗濯、掃除でいちいちゴム手袋をするのが面倒になり、ついつい素手でやるようになって、両手は最悪の状態。指の関節が切れて血が滲み、痛さで指が曲げられなかった。
赤ちゃんに良くないと思ってステロイドを弱いものに変えたが、これが全く効かず、鏡を見ると泣けてきた。

●長男出産、親子で泣き暮らす日々
夫の帰りは遅く、孤独な育児と湿疹のひどさでノイローゼぎみに。
子どもをお風呂に入れるのが最も辛く、指がちぎれそうな痛みに毎日泣いていた。母親の精神状態が伝わるのか、とにかくよく泣く子で一日中といっても大袈裟ではないくらい抱っこばかりしていた。自分の事などどうでもよくなり、家事も育児も機械的にこなす日々。
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●せっけんとの出会いで地獄から脱出
夫が環境問題に目覚める。会社をやめ、フリーの仕事をしながら講演を聞きに行ったり、図書館通いをしたりして、幅広く知識を深める。
私自身も夫がそばにいる事で精神的に落ち着きを取り戻し、改めて健康について考えるようになる。

アドバイスにより、家中の合成洗剤を一掃。実験のつもりで荒療治を決意し、無添加の固形せっけんと洗濯用に粉せっけんだけを購入。これは、自然食品店で見つかった。髪も体も固形せっけんで洗い、酢をリンスがわりに。食器を洗うのも固形せっけん。洗濯は、手洗いも含めて粉せっけんオンリー。さらに、ステロイドとの決別。期待と不安の混じり合った気持ちで実験開始。

一週間もしないうちに、効果を実感。まず、指の傷がふさがり曲げられるようになった。髪は本によると、せっけんに切り替えてしばらくはゴワゴワするとなっていたがそれほどでもなかった。問題は顔。お風呂から出て乾いてくるとピーンとつっぱり唇はガサガサ。顔にはステロイドは塗っていなかったが、化粧品に頼り過ぎて、自分で皮脂を出す事ができなくなっていた。何もつけないで我慢すれば肌の回復は早いそうだが、何しろ顔がひきつってうまくしゃべる事もできないので、ワセリンをごく少量使ってしのいだ。

●二男妊娠をきっかけに食生活を見直す
せっけん生活を始めてまもなく、妊娠発覚。つわりのひどさは前回と同じだったが、上の子がいるので寝ているわけにもいかず、なるべく外へ出て気分転換をした。

ちょうどその頃、ダイオキシン問題が世間を騒がすようになり、母乳の危険性が論争を呼ぶ。いろいろ調べた結果、母乳育児を選択。ダイオキシン汚染が心配な近海魚や有害物質のたまりやすい肉の脂身や内臓は食べない、牛乳は低脂肪を選んで量も控えめにする。さらに体内の有害物質を追い出すのに葉緑素がいい事を知り、毎日クロレラを飲んでいた。

●リバウンドに耐えて取り戻した健康肌
ステロイドを絶った事による辛いリバウンドにも負けずにがんばった半年後、驚く事に湿疹はほとんどきれいになった。やや乾燥気味だが顔もワセリンなしで過ごせるようになり、手の傷だって跡形もない。象のようだった皮膚が自然な肌色になりすべすべに。鏡を見るのが楽しくなった。ステロイドに頼る事はもう絶対にないと確信。

こうなると人間欲が出る。今度は使いごこちのいいせっけんを求めてあちこち探し回る日々。固形せっけん、シャンプー、粉せっけん、一見良さそうに見えても裏を読むと訳の分からない表示が並んでいる。家へ帰って調べると、何とも恐ろしい化学合成物質。安心感を与えるために、イメージだけ自然を気取るまがい物の数々に腹を立てるとともに、本物を見極める目を持つ事の大切さを実感。
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●手頃な価格の化粧品を求めて
二男誕生。長く苦しいつわりから解放され身も心も軽い。あまり食べられなかったせいで体重は前回と同じく七キロ増にとどまり、ひと月もしないうちにもと通り。母乳でお腹がすくためご飯もおやつもしっかりたべていたが、増えないどころか睡眠不足も手伝って断乳までに3キロ痩せた。

首が座った頃から今度は満足のいく化粧品を求めてドライブがてらショップめぐり。通販で無添加をうたった商品はよく見かけるようになったが、何しろ高い。美容成分を加える事で値段を吊り上げているようだが、肌の力を衰えさせたくはないので今のところ必要なし。

たまたま行ったショッピングセンター内の雑貨屋でオーガニックハーブが原料で化学物質の使ってない化粧品を発見。アメリカ製でパッケージはかわいらしいが内容はとてもいい。

手始めにシャンプーとリンスを購入。さすがオーガニックハーブ、香りは強烈。しかし洗い上がりはそれまで使っていたせっけんよりマイルド。一本使い終わる頃には少しパサついていた髪がしっとりまとまってきていい感じ。次に試した化粧水は原料のハーブに美白効果があるのかシミが少し薄くなってきたみたいでうれしい。触った感じもすべすべでいい気持ち。値段も手頃でこれに決まり!!

●心も体もピカピカに!
肌に合う化粧品がなかったためメイクにはあまり感心がなかった。通販で購入していた化粧品は美容成分たっぷりが売りだったがカサつきはひどくなる一方、おまけにめちゃくちゃ高い。

あきらめかけていたところに今度はドイツ製のメイクアップ製品との出会い。有機栽培のハーブで化学物質なし!価格は日本のメーカー品より安いぐらい。同じレベルのものだと倍ぐらいするのではないだろうか。
とりあえず、つけると必ずかゆくなったりただれたりする口紅に挑戦。こわごわつけて一日、二日、何ともない。おまけにせっけんだけで落ちるので楽ちん。感激してすべのアイテムを買い替える。

本当に肌の事を思ったら、せっけん洗顔だけで後は何もしないのが一番いいのかも知れない。でも私は、内面を磨くだけでなく外見もきれいになりたいし、毎日メイクを楽しむ精神的余裕は欲しいと思う。
何よりお化粧って楽しい!!